『琴電、5月20日に運賃引き上げ』
2023.04.05
四国運輸局は3月30日、高松琴平電気鉄道(高松市)が申請していた運賃引き上げを認可したと発表しました。普通運賃や定期券などすべての運賃改定率を申請通り認可し、実施予定日は5月20日とされました。改定は消費増税によるものを除けば約27年ぶり。全体で平均10.9%の引き上げとなるそうです。
ただし、新型コロナウイルスの影響が不透明で、想定した旅客輸送量と実績の間に差が生じる可能性があるため、認可の期限は2028年3月までとしました。2023~2025年度の鉄道事業の収入・支出について実績を確認することとされています。
琴電は新型コロナの影響による客足低下や燃料費の高騰などを理由として、普通運賃を10~100円上げ、通勤・通学定期は平均で10.4%引き上げる運賃改定に向けた申請書を2月に四国運輸局へ提出していました。
公共交通事業者は新型コロナウイルス感染症の影響を甚大に受けており、また、軌道事業は路線バス事業などと比べると、自治体等の支援も手厚くないのが現状です。このような状況下で公共交通を継続していくため、その一部を消費者にご負担いただくという苦渋の選択をされたのであろうと推測されます。